iPhone6sのバッテリー交換を諦めた話
iPhone6sのバッテリー無償交換プログラムが始まって大分経ったかと思う。
僕は思いっきり対象機種で、バッテリー切れによるシャットダウンが頻発していた。一日持たないどころか、1時間くらいウェブブラウジングするだけでバッテリー切れになる。気温低下に弱いのか、冬場は突然シャットダウンすることも多かった。はっきり言って、携帯として使えない状態。
すぐにでも無償交換をしたかったのだが、近所にAppleストアが無く行けなかった。首都圏はともかく、Appleストアは関西ではすごく少ない。Appleストアには電車で片道一時間くらいかけて、心斎橋まで行かなければならない。車はもちろん止める場所もないので、何かのついでに寄ることも出来ない。
なかなか時間を作ることが出来ないでいたのだが、仕事の大きな山場が過ぎ、ようやく時間が出来たので、Appleストア心斎橋まで行ってきた。
Appleストアの様子
心斎橋駅徒歩5分。おしゃれなビルの1・2階がAppleストアだった。洒落た美容院のように全面曇りガラスだった。
ストア内は平日昼間にも関わらず客で溢れかえっていた。しかし、客に対して店員の数が非常に多く、店に入ってすぐ店員に話しかけられた。流暢な日本語を話す白人だった。
予約時刻と名前を告げると、「ただいま込み合っているので10分ほどお待ちください」と言われた。混みあってるのに10分でできるのか~と思い、待つことに。
店内にはBose製のスピーカーなど、Apple製ではない商品も多く展示されていた。Appleは自前で作っている商品も増えてきた印象だったので、もっと前面に自社製品が展示されているのかと思いきや、意外でした。
しかし、買い物する気は全くないので、ウィンドウショッピングはすぐに飽きた。シアター席というのが空いていたので、そこに座った。シアターではiPhoneの使い方みたいなのがレクチャーされていたが、特に興味なく、Kindleに没頭。
約束の10分を大幅に上回り、30分が経った頃に名前が呼ばれた。10分って何やってん白人。応対してくれたのは、さっきの白人とは別のおしゃれパーマをかけた若者だった。
いざ、バッテリー交換…?
「バッテリーの消耗が早いんです」
と伝えると、店員は手持ちのiPadを操作して、私の機種が無償交換プログラムの対象であることを確認。
「ディスプレイが破損していますが、交換しますか?」
スマホはディスプレイが割れていると修理不可能と聞いたことがあったので、何となく予想していた。あまりお金はかけたくないので、
「出来ればしない方向で」
「ディスプレイが破損しているので、バッテリー交換の際に、ディスプレイが嵌らないリスクがございます」
「はい」
「その場合は、ディスプレイ交換をすることになりますが、リスクをご承知おきいただけますか?」
「ディスプレイ交換することになった場合は、いくらかかるんですか?」
「1万7~8千円になります」
「⁉」
「バッテリー交換は無償なのですが、ディスプレイ交換は有償になります」
エンジニアとしての視点からディスプレイ交換になる確率は結構高いと思った。多分、ディスプレイを外した瞬間に端っこが欠ける。端っこが欠けてツメがなくなって、はまらなくなる…。むしろ無事にはまる確率の方が低い。大阪の心斎橋に器用な修理工がいるとも思えなかった。
何となくディスプレイ交換になる可能性は低くはない気がしていた。それでも4~5千円なら出してもいいかなと思っていたが、まさかの2万円弱。3年前の機種に対して2万弱もかけられるか~!ということでiPhone6sのバッテリー交換は諦めました。
iPhone卒業
Appleの瑕疵で不完全なバッテリーを積んだiPhoneを正規の値段で掴まされたのに、その交換が2万円弱とは。決して安くない買い物だけに、腑に落ちないですね…。
落として割ったのはこっちですが、ディスプレイの割れは端っこの1cmくらいの領域で表示には全く影響しないところです。もしバッテリーが正常であれば、修理の必要もありませんでした。
iPhone4s → iPhone5c → iPhone6sと使ってきた僕でしたが、これを機にiPhoneは卒業することにしました。修理のためにAppleストアまで出向くのももう嫌ですし、Appleストアでの店員の対応も何か馬鹿にされた気分でした。天下のAppleで働いてるんだぞ感が漂ってましたね。(バイトのくせに…。)
次はiPhoneに変えて何を買うかをブログネタにしようかと思います。
WiFiストレージ検討
スマホの容量不足によく陥る。
一時期はiPhoneのiCloudで有料のストレージを使用していた。が、このサービス、自動でバックアップをしてくれる訳じゃないんです。
というか、どのデータがCloudに保存されているのかすら分からない。さらにいうと、Cloudに移動するための操作方法もよく分からない。
拡張メモリ的に、iPhone内蔵のストレージが大きく見えるような工夫が欲しかったですね。
Apple純正のサービスだし、てっきりシームレスにデータをバックアップしてくれるのかと思った。
ということで最近、考えているのが外部ストレージにバックアップを取る、というやり方。で、見つけたのがWiFiストレージというジャンル。
WiFiストレージとは?
WiFiカードリーダとも呼ばれる。WiFi経由でSDカードや外付けHDDにデータをバックアックすることができる。
無線LANルータ・モバイルバッテリーの機能が内蔵されたものも多い。1台3役で10000円弱だ。
以下の記事のように、多数のメーカーが参入している。
欲しいものがない
このジャンル、便利かどうかはソフト次第と思う。いかにシームレスにデータをバックアップできるか。
ファイルを一個一個コピーしないとデータが移せないみたいな、そういう不便な機種は避けたいですね。
また、先に書いたように拡張ストレージとして使えるのが好ましいが、今のところそういう機種は無い。欲しいものが出てくるまで待ち、ですね。
ソフトの問題だと、実際に使うまで分からないところであり、失敗するには一万円は高いです。
【LIVA-Z】Dual Display化しますた
もともと使ってたのが16inchのDisplayでした。非常に小さくてエクセルをやるにも不便を感じていました。
贅沢は言わない。だけど、不便を感じないくらいのサイズのDisplayが欲しいなと思っていました。
また、エンジニアという仕事柄、職場ではDual Displayを使っていました。メイン画面に作業するソフトを立ち上げて、サブに参考資料を写す。このやり方ですごく作業は効率化されました。
新しいDisplayを買うついでに、折角なので家のPCもDual Display化することにしました。
LIVA-ZのDual Display
LIVA-Zにはmini Display Port(mDP)とHDMIの2つのディスプレイインターフェースがあります。それぞれ別のディスプレイに繋げば、Dual Displayができます。
Displayの調達
自宅のPC環境にはとにかくお金をかけない主義です。なので、Displayは近所の中古ショップで購入しました。
新Displayは2160円でDELL製の21inchがあったのでこれを購入。半年前に買った古い16inchのDisplayはMITSUBISHI製の2000円くらいのものでした。
同じ価格なのに大画面のものが手に入ってラッキーでした。
変換アダプタ
LIVA-ZのポートがmDPとHDMIなのに対し、中古ショップで買ったのはVGAインターフェースでした。安いディスプレイ・古いディスプレイは古い規格のVGAのものしかないのです。
この規格の差は変換アダプタで解消することができます。
mDP to VGAはこちらを購入。1000円くらいです。
HDMI to VGAはこちら。同じく1000円くらいです。
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接続!
新ディスプレイはmDPで、旧ディスプレイはHDMIで接続しました。
LIVA-Zは立ち上げ時のブート画面をmDPの画面に出力する仕様のようです。mDP/HDMIを最初は逆に繋いでいたのですが、僕は大きい新ディスプレイをメインに使いたかったので、入れ替えました。メインディスプレイはmDPに繋ぎましょう。
Windowsなので、接続すれば空気を読んで良い感じに表示してくれます。
気に入らないことがあれば、デスクトップ上で、右クリック→「ディスプレイ設定」を辿れば、設定を変更できます。
IoT機器の固体認証向け新PUF技術、東芝が開発
IoT機器の固体認証向け新PUF技術、東芝が開発 - EE Times Japan
これを見た時、ニュースリリースするほどの技術か、と目を疑った。それほど小さい成果。大学の研究室の遊びでやるレベルでしょう。
そもそもPUFは肝になるのは回路構成ではない。シリコンの個体差を利用していることそのものが肝であって、実施方法はあんまり重要ではない。実施方法なんて、それこそ無限にある。
回路規模が大きかったのをシンプルにしたことが成果のような書き方をしているが、従来方式と新方式で、回路面積は多少変わるけど、コストにインパクトを与えることはない。つまり、課題の捉え方が間違っている。
デモ機もあんまり見栄えの良いものではない。今や3Dプリンタでデモ機の筐体くらい簡単に作れるのだし、もうちょっとだけお金を掛ければ良いのになと思った。
これをニュースリリースにしようと考えた人は、よっぽど技術に暗い人なのではないか。
Kindle Paper White レビュー
Kindle Paper Whiteを買ったので、そのレビュー。
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買ったのは、色はWhiteで、広告無しモデル。
初期動作
電源を入れると、言語選択とWiFi設定など簡単な設定が始まり、すぐに使い始められた。驚いたのはAmazonのアカウントがあらかじめ登録されていたこと。購入済みのKindle書籍の一覧が表示されて、ダウンロードする手間はあるものの、すぐに読み始められる。
読書してみて、最初はページ切り替え時の独特の点滅?に違和感を感じた。が、これについてはすぐに慣れた。文章と漫画の両方を読んでみたが、どちらも問題ない。Kindleにはマンガモデルというのもあり、それは切り替え時の速度が改善されているらしいが自分には必要ないかと思った。
良かった点
バッテリーの持ちが優秀。iPadはカバンの中に一日置いておくだけで電池が切れてしまったが、Kindleは今のところ2~3日、毎日読書しても電池が切れることはなかった。
e-Inkはバックライト無で表示できるため、液晶のように表示中の保持電力が要らない。電力パフォーマンスが非常に優秀なのだ。
思うに読書端末はスマホと違って、毎日使う訳でも無いし、充電する習慣を保てない。その為、バッテリーの持ちが良いのは凄く重要だ。私自身、そのためにiPadをやめてKindleを買ったので、そこが達成できたのは良かった。
また、ディスプレイのマットな触感が非常に気に入った。スマホやタブレット系のガラスに比べると、手触りが優しい。これは買うまで分からなかったポイントだ。
あと、Kindleシリーズが売りにしている、解像度に関しても申し分ない。Times New Romanは十分すぎるほど綺麗。e-Inkという一見得たいの知れない技術なので、チープなところもあるんじゃないかと思ったが、表示性能は充分だ。
悪かった点
読書以外の動作が非常にもっさりしている。設定をいじったり、文字を入力している時は動作が遅いなと感じた。
e-Inkは、バッテリーの持ちが良い点は優秀だが、動作速度が遅いという致命的な欠点がある。e-Inkの動作速度がネックで全体のパフォーマンスが極めて遅くなっているのが、Kindleの残念なところ。e-Inkの動作速度の改善を期待したい。
それから、文字入力の予測変換が非力だった。2文節以上の文章を変換できないし、「社員食堂」みたいな普通の変換も「社員」と「食堂」に分けないと変換できないような弱い変換エンジンだった。
Kindleは読書の途中で、マーカーをつけてメモをつけられる機能があるのだが、文字入力の所為で、この機能が有効に使えない。
変換エンジンはソフトの問題なので、これはアップデートでどうにかしてほしいなと切に思う。
総合評価
悪い点もいっぱいあるけど、買って良かったなと思う。それまで読書端末に使っていたiPadのバッテリーがすごく不満に感じていて、少なくともそこは改善できたので。
また、Kindleには「Kindle」「Kindle Paper White」「Kindle Paler White マンガモデル」「Kindle Voyage」「Kindle OASIS」と多くのラインナップがある。高グレードなモデルは私が気になったe-Inkの速度が改善されている。が、お値段が2倍以上するので手が出ない。低価格帯になってきたら、今後、買い替えるのも良いかなと思う。
あとは、WiFiが今のところ高機能機種でも11nまでしか対応していないので、後継機種で11acが入ってくるとダウンロードが早くなって、より快適になるんじゃないかと思う。買い替える時はそこもチェックしてタイミングを見極めたい。
【LIVA-Z】M.2 SSD 増設
前回の記事で検討したM.2 SSDをLIVA-Zに取り付けた。
まずは購入したSSDの外観を観察。
両面の下部にボードの40%くらいの面積を占める形でNANDが搭載されている。それ以外はController ICと電源関連の部品のみ。
本体のNAND Memoryはメーカーは分からない。製品名がTから始まっているので、東芝か?と推測できるが推測の域は出ない。
一番興味があったのがController IC。このICの役割はM.2のSATA3で送られてきた信号を受け取ってNANDの読み書きを制御する。何故M.2から直接NANDを制御しないかというと、これはコスト観点である。SATA3のスレーブをNAND側に搭載すると、NAND側のコストが上がる。SSDは複数枚のNANDが搭載されることが多いのでControllerでバッファして、複数のNANDを制御するのがトータルで安い。
Controller ICのベンダはPHISON社。台湾系のICベンダでNAND系のコントローラを主力としている。民生のメモリーカードやSSDも手掛けている。年間1000億円程度の売り上げがあり半導体全体で見ると中堅レベルだが、NANDコントローラICのベンダとして見ると首位級。薄利多売だったメモリカードICコントローラとしてメジャーな存在だったが、高付加価値なSSDコントローラにも参入してきた。
このSSDに載っているPS3111-S11という製品については結構SSD界隈では有名な存在らしい。ひとつの特徴はDRAM less。真偽は定かではないが、Controller ICにeDRAM(embeded DRAM)というIC内蔵DRAMが使われているのではないかとのこと。eDRAMはあんまり使われないプロセス技術なので、にわかには信じがたい。MCM(Multi Chip Module)でDRAMチップがCPUの上にマウントされてるんじゃないかと個人的には思う。
ちなみにPHISON社のSSDコントローラ製品はHPを見る限りすべて40nm CMOS。製品数も少なく規模も大きいのだからもう少し微細化にいっても良さそうだと感じた。また、その40nmでPCIe Gen3を実装している。Gen3を動かすなら28nmか16nmでないと難しいので、相当無理をしたのではないかと推測。
装着後の感想
LIVA-ZのSSDの換装に関しては他所にたくさん記事があるので、そちらを参考にされたい。換装後、私はCドライブとしてSSDを使用している。今のところ大きな不具合はない。一方でこれといったメリットも享受できていないのが正直なところ。もともとWindows10ということで起動が早かったし、速度には不満はなかったというのも大きい。保存容量が足りなくなってきたら有難みを感じることになるのかな~と思います。
【LIVA-Z】M.2 SSD増設検討
LIVA-ZにM.2 SSD増設の為、M.2について色々と調べた。
M.2とは
自作PCのインターフェースとしてメキメキと頭角を現し始めたインターフェース。ストレージと無線モジュールという自作PCには欠かせない拡張パーツをM.2では接続できる。
この統一構想は否定しない。外部インターフェースがUSBにほぼ統一された(コネクタの種類は乱立しているが)みたいに良い流れだなーと思う。だがM.2の中で種類が多数存在するのが何だかいただけないなと個人的には思う。
まずKeyと呼ばれる切り欠きの種類。SSD用途ではKey-MかKey-M&B、無線モジュールだとKey-A , E, Bのどれか。SSDだとこのKeyが商品のパッケージに書かれていないことがほとんど。ネットの売り場でも書かれていないことの方が多い。SSDでは、Key-M&BはKey-Mの上位互換なので問題ない場合の方が多いが、M.2の大きな要素の一つが認知されていないのはいかがなものか、と思う。
次にフォームファクタと呼ばれる、外形寸法に関する規定。M.2は、小型機器に搭載されることを想定している為、寸法が厳密に決まっているのだ。SSDだと主に2242もしくは2280が使われる。2242とは幅22mm, 高さ42mmのこと。2280の方が商品の種類が多いが、LIVA-Zは小型ケース故に2242タイプしかハマらない。フォームファクタは商品の大きさが大分違うので見た目で分かる。2280タイプはめちゃくちゃ細長い。だが、これも商品の現物が見えない箱の中に入っていたりすると、判別が難しい。
そして、もう一個大事なのが、ホストとの通信プロトコル。同じKeyでもPCI-ExpressとSATA-6Gbpsの2種類が存在する。規格違いはKeyで分けてくれよ、と思うのだが…。これら2つでプロトコルが異なる。PCI-Expressの方が伝送速度は速い。LIVA-ZはSATAにしか対応していない。幸いなのが、2242タイプのSSDで2018年5月現在、市場に流通しているのはSATA-6Gbpsのみ。LIVA-Zのホスト側もSATAにしか対応していないので、間違いようがないのでこれは有難い。ただし、2280タイプだとPCI-Expressが半数近くになってきているし、今後は小型の2242タイプにもPCI-Expressが確実に入ってくる。そうなってくると相当ややこしくなりそう。
ここまでに書いたKeyとフォームファクタとプロトコルの3つの要素でM.2のSSDは分類されるのだが、相当ややこしい規格だと思う。どういう構想でこんな規格を設計したのかIntelの考えることは正直分からない。今はまだ種類自体が少ないので、迷うことがないのだが、将来、新しいM.2 SSDが出るたびに、旧商品との違いに四苦八苦する様が見て取れる。現時点では、売り場にM.2があるPCショップでもこれらの違いを認識している店は少ないのか、商品名のところにこれらの情報が一切書いていない。M.2 SSDと一括りにされてガラスケースに並べられており、買う側からしたらいちいち取り出してもらって確認せねばならず、面倒なことこの上ない。
LIVA-Zに対応しているM.2規格
前書きが長くなったが、LIVA-Zに対応しているM.2の規格は、KeyはMもしくはM&Bで、フォームファクタは2242、通信はSATA 6Gbpsである。前記の通り、2242であれば、を指定した時点でKeyはMかM&Bしかないし、プロトコルも現時点ではSATA 6Gbpsのものしかないので、間違うことはないかと。
これを買うことにした
モチベーションはLIVA-Zに初期に内蔵している32GBでは心もとない、というところだったので、追加容量は32GBにした。心許ないと言いつつ、32GBすら使い切っておらず、2倍あれば充分事足りるという考えから。まあ、実用というよりも技術的な興味・体験での買い物である。値段は3000円弱だった。来たら外観確認と接続テスト、OSのクリーンインストールまでやってみたいと思う。