新PC、買った

経緯

2017/11/5 LIVA-Zを購入してから、4年3か月使い続けた。

用途がネットサーフィンやオフィスが主ということで、Intelガイドライン(?)通り、Celeron PCをということで選んだマシン。
途中でSSDを増設するなどあったが、スペック面では不満なし、と思い使い込んでいた。

何年目だったか忘れたが電源が入らなくなる問題に直面した。
ノーバックアップなので少し焦った。
が、電源ケーブルを一回抜いて、差し込みなおすと復活した。
以降、電源を落とすたびに電源ケーブルの抜き差しを行わなくてはいけない体になった。
面倒なので、以後、Windowsはスリープモードで落とし、シャットダウンは滅多にしなくなった。
これも面倒だったが、まあ許容できたので使い続けた。

そして、最近。
ついにネットサーフィンすら遅いな…と感じ始めた。
通信速度ではなく、タブを切り替えるのが遅いのがストレスだった。
そろそろ5年くらいだし、買い替えるか、と思った。

 

まずはCPU

まずはミニPCの情報収集。
今使ってるマシンが引っかかったのにビビる。
まだ在庫あるのか、これ。

https://www.amazon.co.jp/ECS-%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3-N3350-LIVAZ-4-32/dp/B01N5MHCN9/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2LA6HR04ACN8F&keywords=LIVA-Z&qid=1644738439&s=computers&sprefix=liva-z%2Ccomputers%2C265&sr=1-2

新PCはこれよりも性能は上げたいよね、ということで旧機CPUを調べてみると、Celeron N3350。
Appolo Lakeという2016 Q3に開発されたSoCである。
自分がPCを買ったのは2017/11だったので、丁度1年後くらいに最新のCPUとして買ったのだった。

次にMini PCで価格の安いものを追いかけてみると、Celeron J4125が激安PCでは主流になっているように見えた。
Celeron Nシリーズはモバイル向け、Jシリーズはデスクトップ向けという区分けであるが、私が狙っている激安ミニPCは中途半端故にどちらのCPUも使われているので、このシリーズ変更は特に問題にはならない。

J4125はGemini Lake Refresh世代といって、Appolo Lakeの2世代後のアーキテクチャ
2019 Q4にローンチされており、今から3年前と考えると、ちょっと古い。
が、Jシリーズのその後を見てみると2021 Q1に2品番出ているが、クロックもキャッシュもスペックダウンしており、実質的にJ4125が現状のトップラインとなっていた。

Nシリーズも2019 Q4⇒2021 Q1まで開発がなかったので、IntelCeleron SoCにやる気を失ってるのかも知れない。
Gシリーズというハイグレード(電力も5倍くらい多い)なラインナップの開発数が多かったので、そっちに注力してるのかなぁ。
私がMiniPCでIntelを使うのは今回が最後かなぁと思った。

N3350の進化版と言えるCPUにどういうラインナップがあるか、及びAmazonでCPU名で検索して、どのようなPCで使われたのかをざっと調べた。
ノートを買うならN4020も候補となり得るが、私の場合はデスクトップのディスプレイを使いまわすので、J4125が良い。

  世代 発売 コア クロック キャッシュ 電力 メモ
N6211 Elkhart 2021.Q1 2 1.2GHz 1.5MB 6.5W  
N6210 Elkhart 2021.Q1 2 1.2GHz 1.5MB 6.5W  
N5105 Jasper 2021.Q1 4 2GHz 4MB 10W  
N5100 Jasper 2021.Q1 4 1.1GHz 4MB 6W 3万円台の廉価ノートに多数採用
N4505 Jasper 2021.Q1 2 2GHz 4MB 10W  
N4500 Jasper 2021.Q1 2 1.1GHz 4MB 6W  
N4120 GeminiR 2019.Q3 4 1.1GHz 4MB 6W  
N4020 GeminiR 2019.Q3 2 1.1GHz 4MB 6W 2万円台の激安ノートに多数採用
J6413 Elkhart 2021.Q1 4 2GHz 1.5MB 10W  
J6412 Elkhart 2021.Q1 4 1.8GHz 1.5MB 10W  
J4125 GeminiR 2019.Q3 4 2GHz 4MB 10W 2万円台のMiniPCに多数採用
J4025 GeminiR 2019.Q3 2 2GHz 4MB 10W  
N3350 Appolo 2016.Q3 2 1.1GHz 2MB 6W 参考(現在使用中)

 

以上のようにCPUについては最新の動向を調査⇒どれだけPCに採用されているか、に注目するのが良い。
採用数が多いほど、価格競争が起き、コスパの良いPCに行き着く。
また、採用数が多いほど、工場も安定しているので、不良品も少ない。
性能ベースで見ると、J4025の方が安そうなもんだけど、J4025を採用しているPC自体が非常に少ない為、価格競争が起きず、J4125が圧倒的にコスパが良いのだ。

 

PC選び

CPUが決まったところで次にPCである。

ここで重要なのは、3点、SSDとインターフェース、OS、無線である。

 

SSDについて

足りないと、ディスク整理やら増設やらが必要で、非常に面倒。
ただ、これはPCを乗り換えたところで使う容量が激増するわけはないので、自分の必要容量というのはすぐに分かる。
私の場合、今、64GBで余らせている状態なので64GBあれば十分。
激戦区のミニPCを調べると、128GBがデフォルトなので、ここに関しては制約条件にはならなかった。
ちなみに以前のPCではデフォルトで32GBしかなく、案の定足りなくなって増設する羽目になった。
ミニPCのディスクは一般PCに比べてかなり少ない方なので、初めてのミニPCでは一番ハマりやすいポイントだろう、と思う。

インターフェース

これも最低限必要なポートは簡単に分かるだろう。
私の場合、マウス・キーボード・ヘッドセットにUSB2を3個使用し、さらにディスプレイが2台繋げられれば良い。
ディスプレイの口はVGAであるが、1000円程度のアダプタでHDMIにもDPにもなるので、ディスプレイの規格はどうでもよい。
ミニPCはインターフェース数をとにかく絞られるので、インターフェースはしっかり見ておく必要がある。
今の時代、マウス・キーボードをUSB2 1ポートで、というパソコンや、BTあるんだから、ポートはいらんやろ、っていうPCも多い。
実際、この過程で、安いけど購入候補から外れたPCもあった。

OS

多くの場合Windowsがプリインストールされてるが、稀にインストール無し版が1000円引きとかで売ってる。
Windows単品で買うと1万円くらいするので、WindowsユーザーはプリインストールされたPCを選ばないとかなり損である。

無線

2.4GHzのみだと繋がりにくい等の問題があるので、2.4GHz/5GHz両対応はマスト。(規格で言うところの、11a/b/g/nがマストであろう。)
私の場合、元の機種が11acまで対応していたので、ここもカバーしておきたい。

RAMは…?

さて、ここでRAM容量はどうなの?考える必要は無いの?と思われるかも知れない。
非常に大事だとは思うが、私の場合はRAMはas isで使う、選べるなら最小構成、である。
というのは、使う前にRAMがいくら必要になるのかなんて分からないのだ。
使ってみないと分からない。
前の機種でもっさりしていたから多めに…とはなりがちであるが、CPUの世代が変わったらRAM必要容量は増えているはずで、どのくらいが最適か?は分からないのだ。
足りない場合を考えてメモリが増設できるタイプがあれば便利だけど、選択肢が非常に狭まるのでお勧めしない。

ひとつ、言えることがあるとすれば、競合品と比べて少ないのは避けた方がいい。
CPUとOSと使い方がメモリの最適容量を決める要素だろうと思うが、PCメーカーも最低限必要(クレームが来ない)な容量を狙って作ってきているので、それが他社よりも少なすぎるというのはトラブルのもととなる可能性がある。

 

選んだ結果

CHUWIのHeroBoxを選択しました。価格はタイムセールで20,700\でした。

Amazon.co.jp: CHUWI ミニPC HeroBox 8GB+256GB SSD Celeron J4125 Windows10搭載 小型PC 高速Wi-Fi BT4.0 Type-C USB 3.0 ファンなし 静音 Mini PC Windows11対応 : パソコン・周辺機器

 

初めて聞く会社だけど、IntelのSoCを使った最安値級のミニPCやノートPCをたくさん出しているらしい。
ミニPCに対しては~Box、ノートに対しては~Noteとなっている。

HeroBoxの他にも、同じCHUWIでLarkBox、NiPoGiのNGK3V-8-256といったPCが同価格帯であった。以下、何故Hero Boxにしたのかを競合品との比較の中で語りたい。

 

CHUWI LarkBox

www.amazon.co.jp

17,700\(22,700\-クーポン5,000\)とHeroBoxよりも安いが、インターフェースがUSBが2本、HDMIが1本とめちゃくちゃ少ない(TypeCは充電で使うので外部IFで使えない)。

 

NiPoGi NGK3V-8-256

www.amazon.co.jp

23,375\とHeroBoxより高いし、ファンがついててうるさそう。さらにWiFiも11acに対応していない。HeroBoxに対し、魅力的なのは3画面出力くらい。

 

Mele Quieter2

Amazon.co.jp: ミニPC Windows 10 Pro搭載 Celeron J4125(最大2.7GHz) 小型PC8GB DDR4メモリー 128GB eMMCストレージ超軽量 省スペース Quieter2ファンレスミニパソコンUSB3.0*4 4K HD Bluetooth 4.2 2.4G/5GWiFi対応2画面出力可能 デュアルディスプレイ ミニコンピューター : パソコン・周辺機器

24,225\とHeroBoxより高い。他は同等でデザインがこっちの方がスタイリッシュなので、少し悩んだが4000円の差は大きいと思った。