【LIVA-Z】M.2 SSD増設検討

LIVA-ZにM.2 SSD増設の為、M.2について色々と調べた。

M.2とは

自作PCのインターフェースとしてメキメキと頭角を現し始めたインターフェース。ストレージと無線モジュールという自作PCには欠かせない拡張パーツをM.2では接続できる。

この統一構想は否定しない。外部インターフェースがUSBにほぼ統一された(コネクタの種類は乱立しているが)みたいに良い流れだなーと思う。だがM.2の中で種類が多数存在するのが何だかいただけないなと個人的には思う。

まずKeyと呼ばれる切り欠きの種類。SSD用途ではKey-MかKey-M&B、無線モジュールだとKey-A , E, Bのどれか。SSDだとこのKeyが商品のパッケージに書かれていないことがほとんど。ネットの売り場でも書かれていないことの方が多い。SSDでは、Key-M&BはKey-Mの上位互換なので問題ない場合の方が多いが、M.2の大きな要素の一つが認知されていないのはいかがなものか、と思う。

次にフォームファクタと呼ばれる、外形寸法に関する規定。M.2は、小型機器に搭載されることを想定している為、寸法が厳密に決まっているのだ。SSDだと主に2242もしくは2280が使われる。2242とは幅22mm, 高さ42mmのこと。2280の方が商品の種類が多いが、LIVA-Zは小型ケース故に2242タイプしかハマらない。フォームファクタは商品の大きさが大分違うので見た目で分かる。2280タイプはめちゃくちゃ細長い。だが、これも商品の現物が見えない箱の中に入っていたりすると、判別が難しい。

そして、もう一個大事なのが、ホストとの通信プロトコル。同じKeyでもPCI-ExpressSATA-6Gbpsの2種類が存在する。規格違いはKeyで分けてくれよ、と思うのだが…。これら2つでプロトコルが異なる。PCI-Expressの方が伝送速度は速い。LIVA-ZはSATAにしか対応していない。幸いなのが、2242タイプのSSDで2018年5月現在、市場に流通しているのはSATA-6Gbpsのみ。LIVA-Zのホスト側もSATAにしか対応していないので、間違いようがないのでこれは有難い。ただし、2280タイプだとPCI-Expressが半数近くになってきているし、今後は小型の2242タイプにもPCI-Expressが確実に入ってくる。そうなってくると相当ややこしくなりそう。

ここまでに書いたKeyとフォームファクタプロトコルの3つの要素でM.2のSSDは分類されるのだが、相当ややこしい規格だと思う。どういう構想でこんな規格を設計したのかIntelの考えることは正直分からない。今はまだ種類自体が少ないので、迷うことがないのだが、将来、新しいM.2 SSDが出るたびに、旧商品との違いに四苦八苦する様が見て取れる。現時点では、売り場にM.2があるPCショップでもこれらの違いを認識している店は少ないのか、商品名のところにこれらの情報が一切書いていない。M.2 SSDと一括りにされてガラスケースに並べられており、買う側からしたらいちいち取り出してもらって確認せねばならず、面倒なことこの上ない。

LIVA-Zに対応しているM.2規格

前書きが長くなったが、LIVA-Zに対応しているM.2の規格は、KeyはMもしくはM&Bで、フォームファクタは2242、通信はSATA 6Gbpsである。前記の通り、2242であれば、を指定した時点でKeyはMかM&Bしかないし、プロトコルも現時点ではSATA 6Gbpsのものしかないので、間違うことはないかと。

これを買うことにした

モチベーションはLIVA-Zに初期に内蔵している32GBでは心もとない、というところだったので、追加容量は32GBにした。心許ないと言いつつ、32GBすら使い切っておらず、2倍あれば充分事足りるという考えから。まあ、実用というよりも技術的な興味・体験での買い物である。値段は3000円弱だった。来たら外観確認と接続テスト、OSのクリーンインストールまでやってみたいと思う。