CP2102ブレークボードを使ったシリアル通信 準備編

以前の記事で紹介した300円のCP2102ブレークボードが届きました。

 

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外観チェック 

半導体設計・ボード設計を仕事でやっている身として、なかなか興味深かったです。

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表層で透けて見える配線の様子を見ていると、ベタ GNDが入ってないです。プリント基板は使っていない領域があれば、GND接地したベタ面を入れるものなんですが、パターンを少しでも簡略化してコストを浮かせる作戦なのか、単なる素人の入れ忘れか、とにかく信号配線以外走ってない。

そして、USBの差動配線が等長でない。というか一般配線と同じ配線ルールで引いてる。両脇にグランド面もない。これだと、インピーダンスコントロールは全くできていないはず。これでもUSBの信号のやり取りができているのが凄い。波形ぐっちゃぐちゃでっせ。

これは半導体とボード設計の奇跡の相性で動いているようなもんです。一回、最高速度でデータのやり取りを実験してみたいですね。あと、ほかのブリッジボードもこういう感じなのかも見てみたいです。

実際に動かしてみる

では実際に動かしてみます。PCにぶっさすだけでは認識しなかったので、Silicon LabのHPからドライバをダウンロードして、インストールしました。

USB - UART ブリッジ VCP ドライバ|Silicon Labs

ドライバさえインストールすれば、コントロールパネル>デバイスマネージャにお目当てのブリッジICがCOMポートのとこに現れます。

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そして、Teratermを起動。こちらにもシリアルポートのところに、CP210Xのデバイスが選択できるようになっていることが確認できます。

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次回、ラズパイとシリアル通信を実施します。